衆院選「民主党圧勝」に対する海外の反応まとめ
30日におこなわれた衆議院議員総選挙は、海外でも大きな注目を集め、「民主大勝、自民惨敗」の開票結果を受け、外国メディアではトップニュースとして大きく伝えているようです。
以下、各国の反応をまとめました。
■アメリカ
米国では、選挙前に民主党の鳩山代表が米ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した論文が、「米国主導」の世界経済の体制を批判し、アジア中心の経済・安全保障体制の構築を強調した内容だったことから、今後の日米関係ありかたについて懸念を示す論調が目立つようです。
AP通信やCNNテレビは30日朝(日本時間同日夜)、自民党の「大敗北」と「民主党政権」の誕生を伝えた。米政府の反応は出ていないが、米国では民主党が政権の座につけばより現実的な対米政策をとるとの期待感もある一方で、インド洋での海上自衛隊による給油活動の中止など、日米同盟に悪影響を与える政策を打ち出してくるのではないかとの警戒感も少なくない。
米CNNの東京特派員は生中継で、「自民党にとっては気が遠くなるような敗北だ」と形容した。同局は電子版のサイトでは、鳩山代表について「オバマ大統領のようなスタイルで変革を全面に出したメッセージを訴え、日本でこれまでになかった牽引(けんいん)力を見せている」と報じている。
■イギリス
普段は日本の政治情勢にほとんど無関心な英国メディアですが、今回はさすがに大きく取り上げているようです。
英BBC放送は30日正午(日本時間同午後8時)過ぎ、日本で行われた総選挙の出口調査の結果を速報し、約54年間に及んだ自民党支配が終わりを告げ、最大野党・民主党が「歴史的かつ地滑り的な大勝利」を収めて政権に就く見通しだと伝えた。
BBCの東京特派員は、1997年の英総選挙で労働党が18年ぶりに保守党から政権を奪取し、ブレア前首相が誕生したときと同じほど大きな衝撃が日本で起きたと論評した。
■韓国
韓国では、民主党の鳩山代表らが、首相の靖国神社参拝に反対していることや、在日外国人の地方参政権付与に肯定的な発言をしたことを取り上げ、民主党政権の誕生に期待する論調が目立ちます。
韓国は、東アジア重視を掲げる鳩山由紀夫代表が率いる民主党の衆院選勝利を歓迎する雰囲気だ。青瓦台(大統領府)関係者は30日、「韓日関係を発展させるきっかけになってほしい」とコメントした。だが、民主党内で歴史認識が一致しているわけではなく、日韓双方が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)問題を抱える中、楽観を戒める見方もある。
聯合ニュースはこの日午後8時に「民主党圧勝、政権交代」と速報を流し、ニュース専門テレビ「YTN」も「日本の政権交代確定」と速報を流した。YTNは、民主党の鳩山由紀夫代表については「知韓派」として紹介している。
SBSテレビは午後8時からのニュース番組ですでに民主党が政権をとった後の外交政策などを展望し、鳩山由紀夫代表が靖国神社参拝に反対していることなどを取り上げて日韓関係が進展すると期待を寄せている。
■中国
中国では、民主党が掲げる「アジア主導の経済・安全保障体制」を評価した上で、今回の民主党の勝利について好意的に伝えています。
日本問題専門家で清華大学の劉江永教授は中国メディアの取材に対し、「鳩山氏は靖国神社を参拝しないと強調しており、中国との関係を発展させる東アジア共同体の構想も支持している」と指摘した上で、鳩山政権誕生後の日中関係については「順調に発展するだろう」との楽観的な見通しを示した。
中国政府は民主党政権が誕生することについて、「アジア重視の外交政策を掲げている」(外交筋)と楽観している。ただ、「選挙で勝っても当面は難しい内政運営を迫られるだろう」(同)とみて、同党の政権担当能力を注視している。











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