世界銀行が日本人の採用強化へ バブル崩壊など“失敗と再生”の経験求む!?

経済・産業 | 2010年03月17日 | 2,805 views | 0 comments | 0 trackbacks |

 アメリカ・ワシントンD.C.に本部を置く世界銀行(World Bank)で、日本人職員の採用を強化する動きがあるようです。

 世界銀行東京事務所が発表した下記のリリースによると、ハッサン・トュルイ副総裁が自ら来日し、東京大学と共催する採用イベントで基調講演をおこなうとのこと。

[世界銀行東京事務所] 東京大学・世界銀行共催シンポジウム「グローバルな開発課題と世界銀行が求める人材」

 日本は、過去、世界銀行最大の借り手のひとつでありましたが、いまや第2位の株主という立場にあり、このような開発の成功例となった日本人の知識や経験が今改めて求められています。世界銀行では、ゼーリック総裁のリーダーシップの下で、このような日本人職員の採用を強化する方針を確認し、今般、人事担当のハッサン・トュルイ副総裁を日本に派遣し、日本の関係者と意見交換を行なう所存であります。

 「過去、最大の借り手のひとつ」という部分は、戦後復興の際に、日本は世界銀行から多額の借入をおこなっていたからですね。それによって奇跡ともいわれる再生を遂げた日本は、現在では世界第2位の資金供与国として、発展途上国への開発援助を担う立場になっています。

[NIKKEI NET] 世銀が日本人採用を拡大 幹部が相次ぎ来日

 世界銀行が日本人職員の採用を強化する。初の大がかりなミッションを17日から相次ぎ日本に送り、23日からは人事担当副総裁も加わって採用拡大へ「異例の対応」(世銀東京事務所)に乗り出す。

 異例の採用強化策の背景には、およそ5000人の全職員の内、日本人は100人程度にとどまっており、日本の拠出金の比率(8%)と比較してもアンバランスだ、という指摘があるようです。

「バブル崩壊」の教訓活かせる人材を求む?!

 また、今後世界銀行では、戦後復興からバブル崩壊まで、激動の経済変動を生き抜いてきた日本人の経験を吸収することで、将来的な金融危機に備えたいという戦略もあるようです。

[産経新聞/イザ!] 世銀など日本人の採用強化 反応はいまいち

 米国発の金融危機を受け、世銀などの国際機関は相次いで機能強化を打ち出している。これを契機にバブル崩壊後の“失われた10年”を経験し失敗も含め、日本が蓄積してきた危機対応や再発防止のノウハウを吸収したいとの狙いもあるようだ。

 ただ、上記の記事にもあるように、日本人にとっては国内の金融機関に就職した方が、安定していて収入もいいという理由から、志望者の反応はいまいち鈍いようです。

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