[ブックレビュー] 続 私は日本のここが好き!―外国人43人が深く語る

社会・政治 | 2010年07月21日 | 44,389 views | 0 comments | 0 trackbacks |

続 私は日本のここが好き!  外国人43人が深く語る この本は今年4月に発売されたばかりの新刊で、以前こちらで紹介した本の続編となります。今回も相変わらず面白い内容だったので簡単にご紹介します。

 今回は2部構成で、第1部「私が好きな日本人」(人物編)、第2部「私が好きな日本の文化・生活」(文化編)に分かれており、いずれも日本に滞在経験をもつ43名の外国人が日本に対する素直な想いを語ってくれています。

 以下、その中から一部抜粋してご紹介したいと思います。

43人の外国人が日本について深く語る

中国人男性:

 この11年間、日本人ビジネスマンとの商談で、ビジネス・トラブルは一度もありませんでした。『支払い』、『納期』、それに『品質』など、期待を裏切られた事はありませんでした。日本人は『礼節』をもった人が多く、私は、ビジネス・パートナーとして日本人に厚い信頼をもっています。

オーストラリア人男性:

 私は雄大な古代の日本人の“スピリチュアリティー”に出会い驚きました。そしてどうやらその精霊を、今を生きる日本人たちは受け継いでいることにも気づきました。

イラン人男性:

 私は焼き物の商売で13カ国を回ってみて、日本ほど丁寧な国はないと思った。気持ちがやさしくて世界一丁寧な国だよ。ここまで丁寧な国に住んだら、もう他の国に住めないね。

フランス人男性:

 これまでに、パリ、ベルリン、ロンドンにも住んだことはありますが、東京の安全性は特別です。大都会で安心して生活できる―そうしたすばらしい気持ちは、東京でしか感じられません。

トルコ人男性:

 私が新幹線で名古屋に行ったときのことです。座席に財布を落としてしまいました。もうあきらめていたところ、東京の仕事場に、JRから財布が送られてきたのです。それもていねいに梱包されて。この配慮と些細なことへの気配りには、本当に感動しました。たくさんの国に住んだ経験のある私ですが、こういう国を日本以外に知りません。

ベトナム人男性: 

 ベトナム人は、自分の都合で予告なく休みます。こちらの事情を考えず、自分の都合を優先します。その点日本人は事前に休みを申請し、店側にも迷惑をかけないよう気配りをしてくれます。仕事に対する意識が違うのです。

韓国人女性:

 日本人はとにかく親切で優しくて、私は大好きです。十年近くこの親切さに慣れ親しんできたので、もう私は韓国には住めないかもしれません。韓国に帰るとイライラしてしまいます。

スウェーデン人男性:

 最初の来日からこれまで15回ほど、通算すると2年ほど日本に滞在しましたが、一度として失望したことはありません。

フランス人男性:

 日本に来たばかりの頃、地下鉄や道などで迷子になった事が何度かありました。そういう時に必ず、見ず知らずの人が親切に私を助けてくれました。私が地下鉄の切符を落としたことに気づかずホームを歩いていた時など、知らない人がわざわざ私を追いかけてきて切符を渡してくれました。感動しました! 誓って言いますが、ヨーロッパの都市ではありえないことです。

ギリシャ人男性:

 ギリシャでは、ストライキ、停電、断水、電話回線の故障などは日常茶飯事ですが、日本では一度も経験したことがなく、安心して快適な生活を営むことができます。

イタリア人女性:

 日本での長い生活の中で、「イタリア風のエゴの強さで人とぶつかるより日本風に周りと調和して暮らす方が結局自分も楽しく平和に暮らせる」と自然に分かってきて、「相手を思いやる」日本文化は素晴らしいと思うようになりました。

ウズベキスタン人女性:

 私の国の言葉で、“Yapon lar niki dek zor ― 日本のもののようにすばらしい”という表現があります。他と比べて、高品質で優れているモノや人に対して、また何かに一生懸命に努力した結果、成功を収めた時などに使われる褒め言葉です。それが、私たちの国から見た日本の印象なのです。

 上記はほんの一部ですが、他にも皆さんもご存じのあのウィッキーさんが、日本人医師の手によって奇跡的に一命を取り留めたエピソードなど、思わずウルウルしてしまう感動秘話もあったりと読み応え十分でした。

希望が持てない現代人に贈る「外国人からの手紙」

 「景気後退」「政治不信」「孤独死」「自殺問題」など、日本はかつてないほどの困難な局面を向かえていると言われていますが、世界的に見ればまだまだ恵まれている方でしょう。毎年のように国の首相が入れ替わるという異常事態に陥っても、社会が大混乱せず何とかなっているのは日本人の資質の高さゆえではないでしょうか。

 1990年以前のチリでは、密告、暗殺、拷問、銃撃戦が日常的におこなわれ、生きる希望も仕事への意欲も失っていたと言うチリ人女性。いまの日本は、毎日が平和で安心して暮らせ、自分が頑張ればそれだけの結果が得られる、希望が持てる、努力が報われる国だ、という言葉が印象的でした。

 私たち日本人にとっては、当たり前すぎて普段は意識することのないような事が、実はすごく価値のあるものだったんだ、と改めて教えてくれる、そんなオススメの一冊です。

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  • 加藤 恭子
  • 定価 : ¥ 1,575
  • 単行本 | 出窓社 | 2010-03
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